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長男の祈り・・・

2月24日 晴れ

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       えりなは、3,080gと長男と思うと大きく生まれて来てくれました
       出産時間も長男は2日間も掛かり大変でしたが
       えりなは分娩室に入ってから30分あまりで出産でき
       安産だと思っていました

       生まれた病院は地元の総合病院の産婦人科で
       私と同級生の看護師さんがみえました
       出産2日目に、その看護師さんが検温にみえた時に
       数分少し雑談をしていて、えりなをみると
       「この子、ミルク飲んだばかり?!・・・」と聞かれました
       「そんなことないよ。結構前に飲ませたよ・・・」と言うと
       「ちょっと、赤ちゃん連れてくね・・・」と
       ナースステーションに連れていかれました
       しばらくして戻ってきたので
       「何だった?!」と尋ねても
       「何でもないよ・・・チョット・・・」と言って部屋を出て行きました
       なんだったんだろう・・・と、軽く心配したぐらいでその日は終わりました
       3日目、また同級生の看護師さんが来て
       「赤ちゃん借りてくね~」とえりなを連れていかれました
       ・・・「何!?・・・」
       今度は軽い不安では無く、心配になりました
       少し時間が掛かって、えりなが戻って来ました
       「何か心配なのかなぁー?!」と看護師さんに尋ねました
       「生まれた時に、この子熱がチョット高かったから先生に診てもらったんだよ」
       熱が高かったなんて・・・初耳でした 
       しばらくしてから
       担当の看護師さんがみえて
       「赤ちゃんをこれから小児科の先生に診せに行きます」
       「お母さんも一緒に行きましょう・・・」と言われ1階にある小児科に行きました
       もう先程、レントゲンを撮っていたようで
       レントゲンを見ながら説明が始まり
       聴診器でもえりなを診ていただきましたました
       「お母さん、赤ちゃんは心疾患です。でも、そんなに心配は無いと思います」
       「多分、俗に言う心臓に穴が空いている『中隔欠損症』か、血管が狭まている
        『肺動脈狭窄症』だと思います」と言われました
       心臓病!?・・・・・まさか・・・頭がガーンとしたのは、この時が初めてでした
       身体に震えがきて涙がこみ上げてきました
       すると医師が
       「お母さん、ご心配でしょうが
                そんなに心配無いと思いますよ・・・」とおっしゃって
       「小児科の循環器のある病院を紹介します・・・」と
       あまり深刻そうに言われませんでした
       私が動揺した姿を見て、心配させないように配慮していただいたのか・・・
       本当にそういう診断をされたのかはわかりません
       「ここから近いところでは○○○病院
        ちょっと遠いですが小児循環器で有名な先生がおみえになる○○○病院・・・
        どちらの病院へ行かれますか・・・」ときかれ
       「少し遠くてもいいので、有名な先生を紹介してください」と、お願いしました
       「そちらの病院へ行くのはそんなに急が無くても良いので
       1ヶ月後に診察していただくように予約を入れましょう」と
       1ヶ月後に行くことになりました
       
       心臓病・・・と、思いもしていない事がわかり
       悲しくて、えりなを抱いたまま、しばらく泣いていました
       当時は「心臓病」と聞くと、すぐ「死」に直結するものと思っていました
       
       いくら医師に「そんなに心配無いですよ・・・」と言われても
       不安の中で1ヶ月間えりなを育てていました

       実家の母と主人・私で、えりなを病院へ連れて行きました  
       小児循環器で有名な医師だけあって
       予約していても診察していただくまで、ずい分待たされました
       診察室に入りすぐ
       えりなを寝かせ聴診器でしばらく・・・長い間、本当に長い間心音を聴いて
       言われた言葉が
       「お母さん、軽い心臓病だと思わないでください・・・」でした・・・・・・・
       身体からサッと血が引いたようになり
       力が抜け、涙が流れてきました・・・
       「無脾症候群だと思います」 。。。「無脾症候群!?」なに・・・何が何だか
       わからないと思っていたら
       「これから検査をします」
       「その後、はっきりした診断をします。間違い無いと思いますが・・・」と
       それから心電図、胸部X線写真、心超音波検査をしました
       検査後、また診察室に行き検査結果をお聞きしました
       「やはり無脾症候群でした。脾臓が無く感染に弱いので掛かると重い
        病気のものから予防接種を早めに受けてください」
       「心臓病の中でも重い病気です 心臓は4つの部屋になっていますが
        えりなちゃんは部屋が2つしかありません 単心房・単心室です 
       肺動脈も狭くなっています 
        えりなちゃんと同じ病気で私が診た最長のお子さんは22歳です・・・」
       「あとは(隣にみえる医師を見て)こちらの医師に、これからの事を聞いて
        ください・・・」と言われ診察室を出て行かれました

       現実?!・・・これは夢!?・・・
       何が何だかわからない・・・
       先生の声は聞こえているし、わかるのですが
       サッと言葉が流れていくような感覚でした

       只、涙が流れ言葉が無く・・・主人も同じようでした
       泣きながら診察室から出て歩いていると母に言われました
       「泣いてる場合じゃない!」
       「私が治す!と強い気持ちでいなくてどうするの!」と・・・
       やっぱり母は強い・・・私とは違う・・・
       
       今後の生活での注意点などお聞きしたことで
       特に注意する事は、あまり「泣かせない」ことでした
       泣かせないように、えりなが寝ている時以外は
       毎日殆ど抱っこをしていました
       長男はえりなと2つ違いで、まだ入園前でした
       えりなが泣かないように
       静かに一人で遊んでいてくれました
       いつも一緒に遊んでいたのに相手になってあげられず
       長男はいつも寂しい気持ちだったと思います
       えりながやっと寝てくれて布団に寝せると
       長男は嬉しそうに
       「遊べる!?」と私を見ました
       「お母さん、疲れちゃったから少しだけ寝てもいい?」と
       ずっと抱きっぱなしで疲れていたので、えりなが眠った時に横になりたくて
       そう言うと
       「良いよ お母さん寝ても良いよ・・・」と我慢してくれていました
       小さな時から優しい子でした
       それでも長男に悪くて可愛そうで・・・そっと長男の様子を見てみると、
       それに気がついて
       「もうイイの!」と嬉しそうに言う長男がいじらしくて
       寝るのを止めて一緒に遊びました
       でも、疲れていて寝させてもらうことの方が多かったと思います
       そんなことが入園前の毎日の生活でした
       えりなが不憫でしたが長男も
       いつも一緒に遊んでいた私が
       いつもえりなにピッタリだったので辛かったと思います
       優しい子だったので
       そんな状態でもわがままを言わないで我慢してばかりでした
       わがままを言わない代わり
       ウーっと寝そべって堪えている姿を時々目にしました
       本当はその時すぐ抱きしめて上げれば良かったのに
       それが出来なかった・・・すればよかった・・・
       上の子は下の子が生まれるとお母さんを取られたような気持ちになる・・・と
       わかっていたつもりでした・・・寂しい気持ちにさせないようにしようと
       思っていたのですが、えりなが病気だとわかってから
       心も体もゆとりが全くありませんでした
       いつも、疲れていたような気がします
       そんな私だったので息子はずっと寂しい気持ちでいたと思います
       


       医師に「感染に弱い」と言われたので
       この時の住まいの環境はアパートだったので幼い子が多く
       えりなには一軒家の方が安心だと思い
       それから急いで家を建てることにしました
       それまで家を建てる事はまだ先でいいと思っていたので
       貯蓄も無かったのですが
       えりなには小さな小さな家でも良いから一軒家で住ませたかったので
       この家を建てました
       この家に住むようになってから少しホッと出来ました
       
       

       小さな時から優しかった長男・・・
       今えりなの傍にいて
       長男が祈っていました


       ジッと身体を動かさず回復する時を待っていて目を閉じているのか・・・
       モルヒネの作用によるものなのか・・・
       肝・腎障害に起因しているものなのか・・・
       わからなくなってしまってからは、長男はえりなの頬や手をいつも
       さすっていました そして
       長男がボソッと言いました

       「気がつくのが遅かった・・・」

       その言葉で気持ちが分かりました

       「うんん・・・遅くない・・・今、わかっただけでもいいよ・・・」

       「えりちゃんは、お兄ちゃんが変わったって言ってたよ」
       「えりちゃんには、もう通じているよ・・・」と言うと

       「もっと早く家族がどんなに大事なのか気づくべきだった・・・」

       「もし、えりをここで神様・仏様が助けてくれたら 
        一生信じる・・・助けてくれなかったら、一生信じない・・・」

       息子も一生懸命、心の中で祈ていてくれていたんだと
       その時凄く嬉しかったです

       長男は長いえりなの入院生活の途中、気力の無い生活をしていた時期が
       ありました お見舞いに来ても無気力・無関心・無感動のようでした  
       主人と2人であまり会話の無い生活だったようです
       よく話す子だったのに・・・
       主人が「やっぱりお前とえりなが家に居ないと家の中が寂しい・・・」と
       言ったことがありました 

       親と同じぐらい今、えりなの回復を祈り
       えりなの痛々しい姿に心を痛めていてくれ
       嬉しかった・・・


       今日も長い間、お付き合い下さってありがとうございました


   
         
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Commented at 2013-02-24 17:26
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Commented at 2013-02-24 21:49
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Commented at 2013-02-24 21:58 x
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Commented at 2013-02-25 10:34
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Commented by ゆきえ at 2013-02-25 15:13 x
えりちゃんが生まれて間もなく心臓に疾患があることが分かったのですね。
2歳上の息子さん…まだまだお母さんの愛情の欲しい時に我慢を強いやられたとのことで今までえりちゃんのことばかり考えてきましたけど息子さんも辛かったのですね。

息子さんのことが気に係りながらもえりちゃんに手を取られて思うように構ってあげられなかったのは辛かったですね。

下が生まれたとき赤ちゃんよりも上の子に気を配るように…私も母から言われて2歳上の息子ばかり見ていましたから・・・
それができなかったお辛さ…お察しいたします。

mayuさんのお子様たち…本当に優しくてご主人のご協力もあって頑張ってこられたのですね。
おうちを建てられ周りを気にせずご家族の時間が持てて本当に良かったです。

わが子の病気は自分自身のことよりも辛い…家族にも大きな負担を強いやられますね。。。
でもmayuさんご一家はえりちゃんを中心に気持ちを一つに頑張っていらした。。。
息子さんも寂しい思いをなさったでしょうけど息子さんの言葉はそのすべてを乗り越えていらした愛情の言葉ですね。
今日はその息子さんにエールを贈りたいです。
Commented at 2013-02-25 17:11
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Commented by 0102mayu at 2013-02-25 23:47
鍵コメさん、こんばんは

鍵コメさんのお母様もずっとショックで
お辛い気持ちでみえたんですね・・・
えりなが生まれた頃は自分自身にゆとりがなく
半分ノイローゼのような・・・こんな風に産んでしまい
申し訳なくって、これからの私の人生は私のものではない・・・そうギシギシな考えでした
そして長男には、いつも疲れている姿を見せていたので
私を困らせないよう小さな子に気を使わせていました
家族に申し訳無い環境をつくっていました
娘の病気をみつけてくれたのは
同級生の看護師さんのお陰だと感謝しています
Commented at 2013-02-25 23:49 x
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Commented by 0102mayu at 2013-02-26 00:16
鍵コメさん、こんばんは

えりなが生まれてくるまでは、めいいっぱい可愛がっていたのに
急に突き放したようになり・・・すべて、私が未熟だたため
息子には寂しい気持ちを持たせていました
小さな胸でいっぱい葛藤してきたと思います
えりなが亡くなってからも
今だったら良い兄弟になれたと思う・・・と
辛い時期に言っていました
鍵コメさんがおっしゃるように
病気というのは本当に家族で戦っていくものですね
えりなが最期の10日間の時間は家族4人ずっと一緒で
いかに家族が大切であるかお互いを想い合うことが出来たと思います

Commented by 0102mayu at 2013-02-26 00:46
鍵コメさん、こんばんは

息子には本当に申し訳ないくらい寂しい気持ちを持たせていたと思います 何にも言わずに堪えて・・・できることなら
その頃に戻って抱きしめてあげたいです

今でも遅くないですよね・・・ありがとうございます
鍵コメさんは愛情を今でもたっぷり
ぎゅーって抱きしめ可愛がってみえ凄い・・・私も見習い頑張ってぎゅーって抱きしめてみます
いっぱい大切な事を教えて下さって
本当にありがとうございます

Commented by 0102mayu at 2013-02-26 00:59
21:58鍵コメさん、ありがとうございます
下の子が生まれるとお母さんを取られたような気持ちになるって分かっていたのですが、全く心も体もゆとりがなく
その当時の私の写った写真を見ると、もぬけの殻のような姿で
周りの人皆んなに心配掛けていたんじゃないかと思います
息子は甘えたい年頃なのに何もかも我慢して
辛い思いをずっとさせてきました
ずい分心に傷つけてしまったと思います
鍵コメさんがおっしゃるように
息子との時間はまだこれからあるから。
えりなの分も大切にしたいと思います
心をくだいて心配していただき
本当にありがとうございました
Commented by 0102mayu at 2013-02-26 01:07
10:34鍵コメさん、こんばんは

本当に長男も甘えたかった年頃に
私が気を遣わせてしまい寂しい気持ちを我慢させてしまいました
小さな胸でずい分葛藤してきたと思います
鍵コメさんがおっしゃるとおり
ブログのお陰でご縁が持てた方々の
優しいお言葉で心が救われ、これまで綴れてこれました
いつも温かなお気持ちをありがとうございます
Commented by 0102mayu at 2013-02-26 01:37
ゆきえさん、こんばんは

私が未熟だたため甘えたい年頃の息子に
いつも寂しい気持ちを持たせていました
優しい子だった分我慢して、ずい分辛かったと思います


重い心臓病。。。2歳までにほとんどの子が亡くなると医師に
お聞きしたので「この子をずっと見ていたい・傍に居たい」と
思い、泣かせないようにと、ずっと抱っこをしていました
お買い物は主人と息子で行ってもらい
当時のノイローゼ状態の私を皆んながサポートしてくれていました 

息子の事も気持ちを察して下さり
ありがとうございます
「息子さんも寂しい思いをなさったでしょうけど・・・・・・愛情の言葉ですね。今日はその息子さんにエールを贈りたいです」このゆきえさんのお言葉に何度読んでも嬉しくて有難くって涙が溢れました 本当にありがとうございました
Commented by 0102mayu at 2013-02-26 18:27
02-25 17:11 鍵コメさん、こんばんは

当時の苦悩していた気持ちをとても
察して下さり感謝の気持ちでいっぱいです
長男にはとても可哀想な気持ちにさせてしまっていたのに
逆に私を困らせないように我慢してくれ
周りの大人は皆、重度の心臓病のえりなばかりに気がいってしまい、本当に寂しい思いをさせてきました
息子が優しかった数々を思い出すと
涙がとめどなく流れてきます・・・ホント至らない母親でした
責められても仕方が無いのですが今でも
大切に親を想ってくれています
二人の子供の親になれた幸せなことは
主人との縁があってこそ・・・主人に感謝しています
いつもお優しい言葉やお気持ちをいただき
本当にありがとうございます
Commented at 2013-02-26 20:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 0102mayu at 2013-02-27 01:07
鍵コメさん、とんでもないです
有難いお気持ちを言っていただき
本当に感謝しています
気持ちをいっぱい込めたお言葉が
とっても嬉しかったです
こちらこそお気遣いありがとうございます
by 0102mayu | 2013-02-24 15:37 | 娘のこと | Comments(17)

小さな家に思い出がいっぱい。心地の良い空間に包まれ過ごせたら・・・


by mayu
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